神奈川大学 工学部 電気電子情報工学科

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Department of Electrical,Electronics and Information Engineering

センサレス&トランスミッションレス!日本初の「電気自動車」開発ドキュメント

1章 「開発」 ~電気自動車を作るということ~

主役挑戦の決意

20世紀の自動車の主役は、ガソリンなどの化石燃料を用いたエンジン駆動によるものであった。 しかし、21世紀の自動車の主役は、電気をエネルギー源としたモータ駆動による電気自動車となり、いずれガソリン車はクラッシックカーと呼ばれるのではないだろうか。 これが、20世紀末の我々神奈川大学が描いた未来図であった。 そこで我々は1990年代の後半、高い技術が求められるが、将来主役となるであろう先駆的電気自動車の開発に踏み切った。
完成直後の電気自動車・ST-EV新(シン)1号(車検合格:2001年2月16日)

完成直後の電気自動車・ST-EV新(シン)1号(車検合格:2001年2月16日)

独自先進駆動 制御技術の開発

我々が目指した電気自動車は、エンジン駆動では不可欠なトランスミッション(変速機)を必要とせず、さらに、位置速度センサのモータへの装着を必要としない電気自動車、すなわちST-EV(Sensor-Iess & Transmissionless ElectricVehicle)である。 モータ能力を最大限に引き出すことができれば、種々の問題を抱える位置速度センサのモータ装置が必要であったが、われわれは、矛盾する要求を同時に満たす高度なモータ駆動制御技術を独自開発することに成功した。
テストベンチ上の電気自動車用モータ(手前)

テストベンチ上の電気自動車用モータ(手前)

仮搭載のモータ駆動装置(一部)バッテリー群

仮搭載のモータ駆動装置(一部)バッテリー群

電気自動車を作る意義・目的

21世紀の自動車・電気自動車はどうあるべきか。そのためにはどのような技術が必要とされ、どのような技術課題が隠され、課題解決にどのような困難がともなうのか、試作車の開発なくして知ることは困難であった。 しかし我々神奈川大学は、地球環境問題の切り札の一つである電気自動車の実用化に向けて、前人未踏の領域、すなわち公道走行可能なST-EV開発へ突っ走った。「質実剛健」と「積極進取」を伴に。
横浜キャンパスグランドで試験走行中のST-EV新1号

横浜キャンパスグランドで試験走行中の
ST-EV新1号

横浜みなとみらい地区で公開走行中のST-EV新1号

横浜みなとみらい地区で公開走行中の
ST-EV新1号